Dungeon Siege 2

一斉攻撃vs範囲攻撃

ここ数日間、湯水のごとく時間を投入してきたがついにギブアップ。アマンルーの街を救った所で打ち止めにすることにした。10月にかけて新作の発売ラッシュが控えていることを考えると、これ以上続けてもあまり得るものがないという判断だ。

敵を発見⇒攻撃⇒発見⇒攻撃……

これ敵を右クリックしてつぶしていくだけのゲームじゃん。名作になりきれないディアブロ劣化コピーといったところか。アイテムも多いのだが、正直言って多すぎ。それ以前に敵多すぎ。街を出た瞬間に凄い勢いで群がってくるので、適当に30秒ほど走ってから範囲攻撃で一掃、というパターンを繰り返しているうちに飽きが来た。敵はどんどんデカく、硬くなり、こっちもどんどん強く、硬くなる。ヘルスとマナが足りなくなったらHとMを押してポーションを飲む。一瞬で回復する。戦闘にやたら時間がかかるし、目も疲れる。基本的には右クリックしっぱなしになるし、クリーチャー召還なんていう暇なことをやっている暇があったら一番基本的な炎と氷で敵をなぎ倒す方が早かったりする。つまりメラとヒャドが世界を救うわけ。最初は爽快だったけど、3時間ぐらいでだんだんうざくなってきた。疲れてマルチプレイを始めたのだが、しょっぱなに他のプレイヤーの捨てた9999999Goldを拾ったのでいきなり萎えた。こんなのありなのか。グラフィックがRPGにしては綺麗なだけに惜しまれるなあ。

武器屋チェーン

アイテムショップの品揃えが瓜二つなのは彼らが全国展開しているからですか。スタート地点の町の武器屋がプレイヤーのレベルに合わせてちょっとずつ商品をグレードアップさせていくのは人間の欲望の可塑性を利用するためですか。ありえん。レベル4の敵のいる街の鍛冶屋がレベル26の敵でも切り倒せる剣を作ってる理由がよく分からない。エイルラーンとアマンルーの間で貿易でもしてるのかと突っ込みたくなるが、そのへんはどうでもよくなってきた。確かに近年のRPGの設定としては分からなくもないのだが、ちょっと変でしょ。スライムしか出ないような村では「こがたのつるぎ」とか「かわのよろい」ぐらいしか売ってないのが何となく自然な気がする。当然、グレーターデーモンが出るような最終ステージ近くの城下町では「ミスリルのよろい」とか「Muramasa Blade」が出ても場違いではない。要は地域経済をうまくデザインしてほしいのだよ。

剣盾

最強の剣と最強の盾がぶつかったら盾が砕けて、そんでもって最初の時代が終わりました。そのうちに悪いやつが出てきて最強の剣を使って世界征服を企てたので、僕らは盾のかけらを探して悪いやつを追いかけました。というストーリー。当然、エルフはいい者。悪い人間は悪者。ファンタジー系のRPGのネタが枯渇しているのか分からないけど、あまりにもありがちなパターンで萎えることしばしば。攻略サイトで続きを読んでたらラスボスは変形するらしく、それも打ち切りの理由になりました。

損益分岐点

剣士+剣士+レンジャー+ヒーラーで最初の20レベルぐらいを回していたら、ポーションが余る余る。ヘルスだろうがマナだろうが問答無用で所持品を埋め尽くすので、ある時剣とか盾とかを売るついでに思い切って全部売却してしまったが全く問題がなかった。そこでレンジャーをメイジに切り替えて見たら、こんどは凄い勢いでポーションが減る。メイジはただでさえマナを食うし、レンジャーの持ってた回復魔法がなくなった分ヘルスポーションの減りも早い。仕方がないのでさっきの武器屋に行って(笑)、売ったばかりのポーションをまとめて買い戻す羽目になった。それにしても主人公たちはあんな量のポーションをがぶ飲みして大丈夫なのだろうか。明らかに中毒症状が出るのではないかと思われる。いずれにせよ、プレーヤーはポーション損益分岐点を見極めたうえでキャラと装備を選択するべきだ。

世間の評価

Gamespotが辛くてIGNが甘いのは今に始まったことではないし、日本のサイトにはそもそも辛いコメントは載らない。ただ、全般的にユーザーの評価は高いように思う。なんだかんだでインターフェイスはしっかりしてるし、マップはシームレスだし、好きなときにテレポーターで街を行ったり来たりできるし。それなりの完成度はあったということか。でもDeus ExFalloutみたいに一世を風靡するRPGにあるものが、このDungeon Siege 2には欠けているように思う。